調査研究小委員会では以下に示す分科会を設立して、地盤工学の最新技術に関する調査・研究を行っております。

1)泥炭分科会
 泥炭および高有機質土は札幌をはじめとする北海道の主要部に広く存在し、様々な建設活動の障害となってきました。本分科会は、泥炭および高有機質土上の土木構造物の設計・施工から維持管理までを合理的に行う技術のイノベーションに寄与すべく、泥炭に関する既往の知見の体系的な整理を行うとともに、上記の新しい技術の適用性について産官学で経験と知見を共有することを目的としています。

【活動内容の紹介】

2)凍上分科会
 近年、積雪寒冷地では、従前から問題となっている地盤の凍結・凍上等による地盤災害に加えて、行政では新旧指針が混在して使用されており、実務上の弊害が見受けられます。本分科会では、このように多様化する積雪寒冷地特有の凍上災害に対応すべく、各分野の専門家の知見・情報を集約し、新たな課題を抽出するとともに、凍上の観点から研究・検討することを目的としています。

【活動内容の紹介】 【活動内容の紹介2】

3)火山灰分科会
 北海道では、全面積の40%以上が未固結な火山噴出物で覆われています。このため、火山灰地盤を対象にした建設工事が多く、火山灰土は建設材料として有効利用されている一方、多くの工学的問題を引き起しています。本分科会では、北海道火山灰地盤の実務における問題点や疑問点を整理し、道火山灰土の工学的評価ならびにその利法に関する新たな展開を議論するとともに、得られている知見と経験を共有することを目的としています。

【活動内容の紹介】

4)地盤防災分科会
 近年、北海道では、従前から問題となっている地盤の凍結・凍上や地震による地盤災害に加えて、気象の変化に伴う急激な融雪や集中豪雨による土砂災害も多発しています。本分科会では、このように多様化する北海道特有の地盤災害に対応すべく、各分野の専門家の知見・情報を集約し、新たな課題を抽出するとともに、防災の観点から研究・検討することを目的としています。

【活動内容の紹介】

【平成28年8月北海道豪雨災害の概要】

【災害現場の視察報告】

5)基礎構造分科会
 本分科会は、北海道の発展及び防災等の社会貢献として、産官学が広く連携することで積雪寒冷等の地域性に特化した基礎工学の技術研鑚を主目的としています。基礎構造の勉強会及び見学会等の活動を通じて、特殊土・耐震技術・新工法等に関する設計施工法の確立を目指し、同時にそれらの成果活用と指導を実施します。

【活動内容の紹介】

6)環境地盤分科会
 北海道内では、北海道新幹線の札幌延伸や高規格幹線道路の整備など様々なビッグプロジェクトが進む中、建設副産物の有効利用の促進や人の健康・環境に対する安全性の適切な評価が求められています。本分科会は、環境地盤に係わる諸課題について調査・研究することを目的としています。

【活動内容の紹介】

7)補強土分科会
 補強土工法は、一般的な土構造物である盛土を狭隘な筒所や良好な地盤材料が得られない箇所への適用を可能にするとともに、物理的な地盤改良工法としても広く普及してきました。しかし、積雪寒冷地の北海道においては、補強土および補強土壁の施工中または施工後に変状が発生する事例が見られるようになり、補強土壁の信頼性が低下しつつあるともいわれております。そこで補強土分科会では、専門家の情報・知見を集約するとともに、課題を抽出・共有し、今後の設計・施工・維持管理及び新たな適用性等についての調査・研究することを目的としております。

【活動内容の紹介】


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